【書評】『地頭力を鍛える』(著:細谷功)はコンサル志望者以外も必見!

こんにちは!ボチオです。

「あいつは地頭が良い」

みたいな会話、一度耳にしたことはありませんか?

地頭“ってすごくフワッとした言葉ですが、僕はいまいち定義などよくわかっていませんでした。

この”地頭”について、その定義について明確に書かれていて、かつ鍛え方まで載っているのがこちら

『地頭を鍛える』

僕が衝撃を受けた本一つです。
サブタイトルは、〜問題解決に活かす「フェルミ推定」〜

就活生や転職を考える人が、コンサルティング会社を志望する際のフェルミ推定対策をして本書を買ってみた、という人も多いのではないかと思います!

MEMO
フェルミ推定とは、「日本の郵便ポストの数はいくつ?」といったような実際に調査することが難しい量を、持ちうる最小限の情報を元に推察して、短時間で概算する手法です。

本書は確かにフェルミ推定を学ぶ人にとっても良書なのですが、魅力はそれだけではありません。

「地頭力」が指すものと、これからの時代になぜ「地頭力」が必要となるのかについて触れられている。これが面白いんです!!

「地頭力を鍛える」ってどんな本?

ざっくりいうと、

  • 情報過多の昨今、「考える力(=地頭力)」の重要性が増してきている
  • 地頭力を鍛えるにはフェルミ推定がツールとしてオススメ

を伝えている本です。

フェルミ推定はあくまで手段としての位置づけです。

著者はどんな人?

現役コンサルタントの細谷功(ほそやいさお)さん。

頭の切れる人なのは間違いないですが、ギラギラしておらず優しそうな印象。

個人的には執筆された本は良書揃いで、すごく好きな著者の一人です!

細谷功(ほそやいさお)

出身:
1964年12月7日、神奈川県鎌倉市出身

鎌倉市立七里ガ浜小学校、同腰越中学校、
神奈川県立湘南高等学校、東京大学工学部卒業

仕事:
株式会社東芝にて原子力技術者(約8年間)
その後、ビジネスコンサルティングへ
・アーンストアンドヤング
・キャップジェミニアーンストアンドヤング
・キャップジェミニ
・ザカティーコンサルティング
・クニエ
(以上、M&A等による社名変更)

コンサルタントとしての専門領域:
・業務改革(新製品開発、営業・マーケティング、生産領域)
・戦略策定(技術領域、システム領域等)
・グローバルERP導入
・プロジェクトマネジメント
・チェンジマネジメント

Wikipediaより引用

キャリアのスタートは原子力技術者だったとはオドロキ!

頭の良さは3種類ある

さて『地頭力を鍛える』には、まず頭の良さそのものについて定義されております。

頭が良いって確かに曖昧ですよね。

本書では頭の良さを3種類に分類して定義されており、「地頭力」はそのうちの一つとされています。

  1. 知識・記憶力が高い:「物知り」(クイズ王など)
  2. 対人感性力が高い:「機転が利く」(司会者、コメディアンなど)
  3. 考える力が高い:「地頭が良い」(数学者、プロ棋士など)

その中でも特に「3.地頭が良い」、つまり地頭力の大切さについて著者は述べています。

インターネットが普及し、大量の情報が世の中に溢れ、誰でもその情報に簡単にアクセスできる時代になった。

つまり、従来頭が良いとされてきた要素のうちの一つ「1.知識・記憶力が高い」の優位性が落ちてきている。誰でも情報を手に入れられる時代だからこそ、考える力が必要だ、ということです。

この事実が自分には衝撃的でした。

今までは知識や経験を蓄えることが楽しくて、仕事を通してもっとたくさん色んなことを知って、それを周りに還元していこう、なんて考えおりました(漠然とですが)。でも、この時代に大切なことは、それじゃない。情報はすぐ手に入るから、それをどう使うか、そのために地頭力が大事なんだ、、、!

本書が出版されたのは2007年と10年前ですが、この事実はその頃と全く変わっていないですよね。

今でも変わらず、いやむしろより強く、地頭力の大切さを感じます。

地頭力の定義

 

本書では、地頭力の要素を3つに分解しています。これが本当に面白い!

  • 結論から考える「仮設思考力」
  • 全体から考える:「フレームワーク思考力」
  • 単純に考える:「抽象化思考力」

地頭力の本質は「結論から」「全体から」「単純に」考えること!

「仮設思考力」とは、少ない手持ちの情報と限られた時間内で、現時点でもっとも答えらしいもの(=仮設)を立て、検証を繰り返していく力のことです。まず情報を集めてしまう人はこの力が弱く、なかなか先に進むことができません。

「フレームワーク思考力」とは、全体を分解・俯瞰して、物事を構造的に捉えボトルネックを発見する力のこと。観点の抜け漏れがあったり、思考の癖が強く思い込みが激しい人は、この力が弱いかもしれません。

「抽象化思考力」とは、具体的な情報から特徴を抽出して他にも応用可能なように整理し、再度具体化して他分野でも活かす力のこと。まさに「一を聞いて十を知る」力です。

3つとも完璧にそろっている!というツワモノもいるとは思いますが、どれかしら欠けているよ、という人もいると思います。自分は「仮設思考力」が弱いなぁと気づかされました!

面白いポイント

頭の良さや地頭力についての説明も秀逸ですが、それを鍛えるための具体論まで書かれているところがすごく素敵。

細谷さんは地頭力を鍛えるツールとしてフェルミ推定をオススメしています。

上記にある地頭力を構成する3つの力を、バランスよく使う必要があるためです。

例題もありますし、自分がどの力が弱いかを試すテストもあります!

オススメの読者

コンサルティング会社の面接対策をしたい人にもオススメはできますが、ガチで対策するなら他にも適した書籍があるかも。

「地頭力を鍛える」をオススメしたいのはむしろ「情報コレクター」「思い込みの激しい人」「つい細かい点に目がいっちゃう」といった人たち。考える力の本質が書かれており、自分の足りていない力についても知ることができます。就活生はもちろん、仕事に悩む社会人にもオススメです。

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>>地頭力・思考力を高めたい人に!細谷功氏のオススメ本10選

漫画版もあるよ!
「まんがでわかる 地頭力を鍛える」

もともとすごくわかりやすい文章で書かれているので、漫画版にする必要はないのでは?とか個人的には思っていましたが、読んでみるとグイグイ引き込まれましたw

サラサラ読めて、しかも絵の印象やストーリーもあり記憶に残りやすいので、漫画もオススメです!!