【書評】無駄な努力はやめよう。『無理の構造』(著:細谷功)を読んで。

こんにちは!ボチオですっ。

世の中って理不尽だ!

会社に勤めるようになって、幾度となくそう感じたことか、、、

なんで自分ばっかり残業しなきゃいけないんだろう。

とか

なんて頭の固い上司なんだ。なんで自分の考えを理解してくれないんだ。

とか。

どうやら、努力が報われないのは、仕方のない部分もあるようです。

話は飛びますが、物理の世界では、重力や時間の流れなど絶対に逆らえない自然法則というものが存在し、僕たちもそのことについて当たり前のように理解しています。

この「自然な法則や流れ」というものは、実は日常生活やビジネスにおいても当てはまる部分が多いのですが、僕たちは自然界の法則ほど意識できていません。つまり、「無駄な努力」をしている可能性が高い。

僕の大好きな細谷功さんが書いた『無理の構造』という本では、この「理不尽」の根本原因を考える上でのヒントがたくさん詰まっています。

そもそも「無理」なこととは何なのか。

何は努力すべきで何は努力しても無駄なのか。

その見極めができると、時間の無駄遣いをしなくても済む。
ストレスも溜まらない。

『無理の構造』を読んで、無駄な抵抗や努力をしていたなーと思ったことがいくつかあります。

ここでは、押さえると良いポイントや僕の所感について簡単に紹介したいと思います!

気になったポイント①
人はポジティブな要素を減らせない

自然界でいうと「水は低きに流れる」法則。

人間社会においても当てはまります。

具体的には

  • 何も考えないで自然の流れに身を任せるてどんどん楽な方向へ行ってしまう
  • 資産は増やした後に手放すのが困難
  • 生活レベルをあげるのは簡単だけど下げるのは難しい

などなど。

放っておくと一方的に流されてしまう方向というのが、人間の心理にも存在する、ということです。

心理的な一方通行なところがあり、これに無理に抗ったとしても、労力に見合った効果がなかなか得られません。

なるべくモノは溜めない、生活水準を一度に上げすぎないなど、戻ることがそもそもできない前提で考えおくと、無駄にストレスも溜まらずに済みそうです。

気になったポイント②
増やすのは簡単、減らすのは困難

ストックとフローにも非対称性があります。

といってもわかりづらいですよね。。

自然界でいうと、お風呂の蛇口排水溝のイメージ。
入口と出口は一見して対象なように見えますが、実は出て行くときの抵抗が大きく、簡単には減らせないのです。

ビジネスの世界でもこの法則は当てはまり、例えば年功序列なんかはまさに当てはまります。
給料は在籍期間によって決定し一方的に増えて行くが、それを減らすこと自体はもはや困難。

同じ労力で増えたものを減らすということ自体、そもそも難しいという前提で生きていきたいです。

気になったポイント③
大企業病なんてそもそも存在しない

組織が大きくなってくると、会議やルールが増えたり、業務が細分化されたり同じような人が集まったり、、、
昔と比べて組織が活性化していないというように捉えられがちです。

でもこれ、当たり前っちゃ当たり前なんです。

そりゃ人が増えればコミュニケーションコストは増えますよね。
組織が成熟するに従って、文書が必要になり、伝達や意思決定の場としての会議も増える。
この流れは極めて自然です。

大企業にこれらの不満を思うこと自体が間違っている、ということです。
よく会社を若返らせようといろんな努力が見られますが、会社だって歳をとります。
人間が若返るのが無理なように、会社だって歳を重ねていない状態に戻るということは不可能です。

若返りには、人間が子供を生むように、全く組織として新しくて体制もこれから作って行くような子会社を立ち上げていくほかないでしょう。

大企業に勤めていて嫌だなーと感じる部分があるのであれば、その要因が大企業共通のものなのか、その会社特有のものなのかはよく見極めたいところです。

大企業で共通していそうであれば、ステージが全然異なるベンチャーなどに転職するのが○。自分の努力で解決できそうかどうかの見極めは、時間をかけてでも正確に行いましょう。

所感

『具体と抽象』のインパクトに比べると、若干控えめな印象の『無理の構造』。

ですが、そもそも「無理」なことに対して構造化・見える化によるアプローチをとっており、可愛い挿絵の効果もプラスしてとても読みやすい一冊です。

相変わらず抽象概念を扱ってはおりますが、具体例も豊富。

具体と抽象の往復運動をするのにも適した本だと思いました。

これ読んで無駄な抵抗や労力を着実に減らしていきたいです。

それではこの辺で失礼します!