自己プロデュース力とは何か。島田紳助より学ぶ。

はたまた、衝撃的な本に出会ってしまいました。

きっかけはこちらのツイート

読みたいと思わざるを得ませんでしたw

島田紳助氏の著書『自己プロデュース力』

何の本か。一言で言うとマーケティングの本質を突いてる本です。

実は、島田紳助が漫才を目指す若者への講義を行い、その内容を書き起こしたもの。

ただ、漫才のみだけでなく、商売にも、個人の活動にも活かせそうなポイントが、薄い文庫本の中にわんさか出てきます。

漫才コンビ紳助竜介がどのような戦略で勝ち上がっていったか。全ては計算通りだったと言うこと。

「漫才」という具体的な話ですが、ぱっと見「関係ないな」なんて思ったら大間違い。

理論だけよりもイメージしやすく、読みながら感動してしまいました。

いくつかポイントを紹介します!

「X+Y」の公式

Xが自分の能力。自分にできること。
Yが世の中の流れ。ニーズ。

成功するのは、XとYがぶつかったとき。

要は、自分を知って、ニーズを知って、それらが両方満たされる領域でないと売れない、ってことです。

お笑いで一発屋っていますが、これはたまたまYがXにぶつかって起こる現象。

自分でもXとYが分かっていない。だから再現できないよと。

これめっちゃ納得しました。

XとYを見極めるために大事なのが、漫才を観まくること。つまり競合調査です。

自分たちが誰を笑わせたいのか、どの世代のどんな人たちなのか、そのためにどんなネタを作るのか、というのが、まず最初に考えるべきこと。
そのためには、とにかくたくさん漫才を観なくてはいけません。
たくさん漫才を観ていくうちに、笑いにはいろんな種類があるということがわかってくるだろうと思います。
そして、「面白い!」と思う漫才には大きく分けてふたつの種類があると言うことにも気付くはずです。
ひとつは「面白いけど、自分にはできないな」というもの。
もうひとつは「これ、俺と一緒だ」というもの。「これ、俺が友達を笑わす時のパターンだ」「普段、俺が人を笑わす時の喋り方だ」というね。
〜略〜
すべきことは、「これ、俺と一緒だ」と思う漫才をいくつも発見していくこと。

島田紳助はめっちゃ調査・分析をしていたようです。

漫才をたくさん見ることで、自分のやれること、やるべきことが見えてきたと言います。

また、昔の漫才も見ることで、今の時代に何が求められているか、その変遷や昔からの共通点なども徹底的に分析したそうです。

すごすぎ。

「本当の客」を見極める

当時の漫才は、子供から老人まで誰でも笑わせられるのがいい漫才という風潮でしたが、島田紳助はこれを疑問に思っていました。

音楽と同じで、笑いも細分化されていく。だから、一部に強い漫才を目指したと言います。

ターゲットは、感覚が自分たちと近い20歳〜35歳の男性。

でも売れ出すと、劇場にキャーキャーキャーキャー女の子がつめかけるようになる。実はこれが邪魔なんですね。

〜略〜

「こいつらを笑わすことは簡単やから、こいつらを笑かしにかかってしまう。その時、俺たちは終わる。」

〜略〜

「漫才をやるときは、目の前に座っている女の子じゃなくて、カメラのレンズの向こうにおる、こたつに入ってテレビを観ている兄ちゃん達を笑わせにかかれ。」

良く言う「ターゲットを絞る」と言う考え方ですね。番人ウケするようなものは、所詮誰にも刺さらない。

目の前の安易な手段に囚われずに、本当に届けたい人、届けるべき人を見極めることがより大切になってきそうです。

負ける戦はしない

人によって得意なフィールド、不得意なフィールドがあります。

仕事なら営業が得意とか、エンジニアが得意とか。

ここを間違えて自分の不得意を選んでしまうと、いくら努力したとしても成果は出にくいです。

そのためにも、見極めが非常に重要な役割を担います。

巨人のやるモノマネを見たら、風呂場だから反響すると言うのもあるかもしれないんだけど、びっくりした。「ああ、これがプロになる奴のモノマネか」と思い知らされたね。

〜略〜

それ以来「モノマネは絶対せんとこ」と思って、封印しました。さっきの話でいうところの、「勝てない現場」だから。

人とガチンコで勝負して比較されて、それで勝つというよりは、そもそも戦わなくても空いているポジションを狙って参入し、戦わずして勝つといったイメージでしょうか。

ちなみに、島田紳助は「悪役」というポジションを閃いたそうです。

まとめ

島田紳助の本書ですが、120ページほどしかないので、時間がなくてもささっと読める良書です。

自分と顧客、競合のこと(いわゆる3C)を良くリサーチし、マーケット感覚を持って仕事なり就職活動なりに取り組みましょう、ということ。

マーケティング・集客について真剣に取り組むのであれば、下手なマーケティングの理論が書かれた本より、断然自己プロデュース力の方がわかりやすいし頭に入ってくるはず。

ぜひぜひ、一度手にとって眺めていただきたい本の紹介でした!

それでは、この辺で失礼いたします。